xxxHOLiCをみた

わかってたけどマジでクソつまんねぇ内容で笑っちゃった。

ツバサ・クロニクル絡ませないからモコナが出せなくてギャグ要素ないからか、四月一日も初っ端からシリアスモードでしんどかった〜。
座敷わらし出すのに女郎蜘蛛との関わりが意味わからん方向からのアプローチだし。

でも別にいい。なぜなら面白さを目的に観るのではなく美しさを目的に観るのだから。
大量の藤と水面、ゆうこさんだけが波紋が生じる程度の接地面で歩いてるシーン、解釈の一致すぎる……。
難解ヘアスタイルもめっちゃそのままだし、原作ラストあたりで出る花押とオソロの蝶の帯とかおひゃーーてなった。
ミセも原作だと終盤に行くにつれほとんど縁側と寝るところしか描写されないけど作中は謎の紐だらけの部屋とか食卓なのに緑だらけとか1話でしか庭は水浸しになってないのに常時「池か?」てくらい水張っててなんなら睡蓮も咲いてる所とか、オイオイオイ、分かってんなァ!て感じだった。
オタク全員好きだろアレ。


ところで封印された蔵?みたいなのの中に目玉だけの悪意の塊みたいなやつがいるっていうやつ、終盤蔵部分消失して扉しかなかったので、門とその向こうに潜むナニカ感があまりにも強すぎて「お?クトゥルフ神話か?」てまた持病の発作が出てしまった。
この目玉もものっそい綺麗で最高だった。


戻も連載再開されるし嬉しい嬉しい。

映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝をみた

個人的には去年の天かすのが好きかな。

30周年節目の映画だけどいつものクレしん映画だなぁと言った感じ。

キングコングとか風の谷のナウシカのオマージュがチラホラあって楽しかった。
隣に座ってた他所のおうちの子どもたちも大笑いしてました。

普段あんなにガミガミしんちゃんを叱っててもみさえとひろしはしんちゃんのこと本当に大事に大事にしてるんだなあというのがすごくプッシュされている。
名付けや赤ちゃんから5歳までのシーン(初めて名前を呼んだ日とか、ハイハイで仕事帰りのひろしを玄関まで迎えに行くとか)がいっぱい出てくるんだけど、なんか自分の小さい頃のアルバム見てる気分になった。
写真として残ってるからママも作中のみさえみたいに大事に可愛がってくれてた時があったんやろうなぁ、みたいな。

ちなみに1番グッときたのは村のために自分は忍者として犠牲となることを当たり前のことだと思っていた珍蔵くんが、しんちゃんやねねちゃん達が仲良く遊んでいるのを見て僕も遊びたい、お母さんお父さんと一緒にいたいとわがままを言うシーン。
ちよめは戸惑っちゃうんだけど、みさえは凄い慣れた感じで我慢のリミッターが外れちゃったのねぇって言ってるのがなんか良かった。

次回予告?でしんちゃんがスタンド・バイ・ミードラえもんみたいな3Dになってた。
ゲーム、オラと博士の夏休みもそうだったけど、絶対に正面を向かないしんちゃんの3D、楽しみ。

菰野道を歩いた

ノー目覚まし、昨夜の就寝時間は深夜2時、どうも松本です。
今日は9:30起床でした。
あまりにも風が強すぎてダラダラしているうちに11:00になったため、己のケツを蹴っ飛ばすかのように家を飛び出しやってきたのは



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四日市宿清水本陣跡
東海道の途中、菰野道(私視点)始点の札の辻です。

ここから川沿いに湯の山に向かって歩いていくんだが、ま〜〜〜じで風が強すぎる。
三滝川沿いに歩くところとか風に煽られて転けるかと思った。
まあ比喩なんですけどね、デブが風に煽られ転ぶわけが無い。たぶん。



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歩いてすぐに地蔵尊があるうえ交通安全ってあったのでとりあえず事故なくゴールできるようよろぴっぴ〜しときました。




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地図的には447号線を進んでいくルートですが歩道がないため河川敷に降り、川沿いに進んでいく。
天気はいいが歩いているのはジジイと犬の散歩をしているオッサンと私だけでした。




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そのまま生活道路に降りたり戻ったりしながら「ようこそ四日市」にさよなら。
ちなみに今日の水分補給はポケモンコラボラッピングの伊勢茶です。
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合川を渡り
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椿岸神社を参拝
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すぐ近くに智積養水があるが、雨の後だからか水が濁ってて名水百選とは、となった。
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金渓川を渡り
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新しい燈籠まで来る頃には、なぜ徒歩をまたしているのか後悔の念に発狂しそうになってました。
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まあ燈籠から菰野道、順見道、湯の山道の交差する札の辻は近いんですけどね。
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そしてこんな何も無いところがゴールです。
やったー!終わったー!!



まあここから駅までまだ歩くんやけどな。


絶望。
湯の山道に逸れて中菰野駅まで歩く。
菰野駅前でとある名前の店を見つけて大笑いしました。こんな所にあったのか……。

ゴールデンウィーク伊勢路歩こうかなとか考えてたけどこれはもう無理だ。
せめて月ごとに進む距離決めてじゃないととてもじゃないが連休中に踏破なんて……。

ていうかこんなに風に吹かれて歩いた中菰野から松本まで280円……?!
歩きとかマジクソみてぇな移動手段だな。もう二度とやりたくねぇ。

ナイトメア・アリーをみた

めっちゃくちゃ嫌な気持ちになった。

もう感想これだけなんだが……?て感じ。
恨んでいる父親を殺す方法も情けない。
自分の手を汚したくなかった?病床の父から毛布を奪い窓を開け放って寒い部屋の中じわじわ凍死していく様を見つめることで恨みは晴れたのか?
自分に読唇術を教えてくれた師匠ピートに酒を与えて誤って死んでしまった時も名乗り出ない。狡い男。
嘘を重ねたらどうなるか教えてくれたのに、金に目が眩んで好きで連れ出した女に悪事の片棒担がせて、挙句見捨てられたらお前なんか居なくても???腹立つ〜!

主人公のスタンがでっちあげ霊能力で生きる気力をなくしたマダムが一番しんどかった。
死んだ息子はまた会えると言っていた。じゃあ息子の所へ行こう、って旦那撃って自分も拳銃自殺。
これをスタンは知らずに救いって言ってるのがもう。
いくらでも辞めるタイミングはあったのに落ちるところまで落ちて、最後は自分が見捨てた見世物小屋の獣人と同じ末路を辿ることを悟った時の笑い方が怖かったなあ。
これが宿命なんだ、て笑ってた。因果応報、自業自得の権化みたいなやつだったな。

ベルファストをみた

観てきた。
老夫婦のセリフが少年でも分かるように優しい言葉で渡されるのがじんわり来てよかった。



ベルファストで生まれ育った少年バディはご近所さんみんなが顔見知りで、町の道路はみんなの遊び場ってくらいみんなが仲良し、平和な世界で映画を楽しみ、サッカーや勇者ごっこで遊んでいたところをプロテスタントの暴徒に町が襲われて、争いでピリピリする中日常を送るっていうストーリー。
町からカトリック信者を追い出そうとする人、町から離れる人、そっと見守る人、色んな人がいる中バディの家族やその親戚たちは静観しつつも、宗教は難しくて、どっちが正義でどっちが悪とかはないんだよ。
言葉が通じないのは聞く耳を持たないからなんだよ、と朝ごはんやバディの宿題を見ている日常の一風景で寛容の態度を貫いていたが、過激派に引っ張られてバディが暴動に参加させられた時に、町から出たくない、ここは子供の頃から一緒にいた人達が沢山いて思い出があちこちに染み込んでいるからと街を出ることを反対していたバディのママが遂に「もうこの町にいる意味は無い」と背を向けるシーンがとても辛かった。

大人である母親が、今よりいい給料、今よりいい住居、争いのない土地を天秤にかけても町を出ないとベルファスト固執していたのが、たった一度子供が危機に瀕しただけでもうダメだ、と振り切るのが親なんだなぁ、と思ったし、子供のバディは友達がいるし親戚がいるし祖父母がいるし好きな子がいるし、宿題もあるからロンドンになんか行きたくないと泣き出すシーンは、理由が大人の私からするとそんな瑣末事でこんな町に固執することは無いと思ってしまう。けどそれがバディの世界なんだよな、母親もバディもそれだけ大事な土地であるベルファストを出ざるを得ない状況になってしまったのが悲しい。

町を出る前にバディが好きな女の子にお別れの挨拶をしに行くんだけど、お花を渡してまた帰ってくるね。と緊張からか素っ気ない態度で別れてしまうのが可愛かった。
その後お父さんに、バディの家はプロテスタントだけど、カトリックのあの子と結婚できるかな?て訊ねて、お父さんが、あの子がカトリックでもヒンドゥーでも反キリストでも思いやりと優しさがあればきっと大丈夫だよと返すのも良かった。
その後、「待って?そうなるとお父さんも懺悔に行かないとダメ?」と茶目っ気出すのも良かった。

ラストはバスに乗ってベルファストを出ていくバディ一家をおじいちゃんが亡くなって1人になったおばあちゃんが、離れた場所から見送るんだけど、「そのまま振り返らず真っ直ぐ行きなさい」とつぶやくシーンで泣いてしまった。
暴動でピリついてる町にまだ仲のいいご近所さんや親族は居るっていっても、交流の多かった家族が一人ぼっちになった自分を置いて町を出ていくの辛いだろうに、町を出る決断を受け入れて見送るの強すぎる……。
脅しと暴力、鎮圧のために町を見張る軍隊に日常が侵食されながらも、家族のために沢山考えた親や周囲の人たちの変化だけ見るとしんどい映画だけど、バディの世界も混じっているから面白い映画やショーを楽しんだり、好きな子に追いつくために勉強を頑張る変わらない日常もあってそんなに見てて辛い映画ではなかった。
まあ悲しいは悲しいが。

バディの家族のようにみんなが寛容の心を持てばいいんだろうけどね。
私? いや〜無理ですね!!
信仰とかその辺はマジでお前の神はお前だけの神、私の神は私だけの神って感じだけど努力が足りないとか話を聞かないとかそういうのは受け入れられない。

だから争いはなくならないんだなあ!
適当なオチで〆ようとする松本でした。
いい映画なので時間あれば見に行って欲しいっすね。