薄明の翼をみた


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観ました???

いや、勿体なくて後回しにしていたんですけどね、我慢出来ずに観ちゃいまして……。

うっかり死ぬところでした。いや、危ない危ない。

 

僕はね、イリヤ

ゲームも、サトシやピカチュウの出るアニメも何でも好きなんですよ。いわゆる「雑食」って奴でね。

でもあの日僕の求める世界はこれだったんだと思い知らされたんだ。

そう、「名探偵ピカチュウ」によって。

「世界」に存在する数多の生物の中にポケモンも当たり前のように含まれている。

いや、わかるよ。

ゲームもサトシ・ピカチュウのいるアニメもそうじゃんって。

でもなんか、こう……ちゃうねん……。

何が違うんでしょうね、わかりません。

どちらも「目的」が「リーグ制覇」だからかな。

そう、私はポケモンバトルはそんなに好きじゃない。

戦うのは楽しいし、勝ったら嬉しいけれど、根底にあるのはあの世界で言うところの「ポケモンブリーダー」だからかもしれない。

私は別に「トレーナー」になりたい訳じゃない。

モブのように、なんでもない日常をポケモンと一緒に過ごしたいのだ。

ゲームやアニメでもモブとポケモンの暮らしは分かるけど、名探偵ピカチュウはそれがあらゆるシーンで観られるから好きなんだと思う。

 

それで、そう、ポケットモンスターソード/シールドが発売されて、私は大人だけど、ガラル地方の「私」は子供だから、今まで相対してきた「悪の組織」ってやつとも接触が殆どないまま、子供らしい「リーグチャンピオンに勝つ」という目標を胸にライバル達と切磋琢磨して、そしてチャンピオンに勝った。

 

彼はガラルのヒーローだ。

「薄明の翼」でも小さな子供たちが応援していたように。

画面の向こうの彼はいつものようにリザードンポーズを格好よく決めていた。

まだ「私」に負ける前の彼だ。

でも試合後の立ち位置とか、影のギリギリに立ってるんですよ……。

なんの意味もないだろうけど、ヒーローとして光を放っていた彼をチャンピオンの座から下した身としては彼のそう遠くない未来を暗示しているような妄想をしてしまってとても辛い。

オタクの悪いところ……すぐ深読みする……。

未来もそうだけど彼は負けたくないけど自分と互角に戦えるトレーナーを増やしたいという願望を持つ男でもあるから……もうやめよう。

彼の負けモーションとかバトルタワーで見る度に辛くなりますからね。

ぐっと堪えてこっちを讃える様はこちらとしても辛い。だって「私」もチャンピオンが負ける姿なんて見たくないし。彼はヒーローなので。

 

なんの話ししてたっけ……。

日常に溶け込むポケモンの話?

聞いてください。アーマーガアタクシーとかゲーム内でも乗ること出来るんですけどあんな……可愛い……!

え、しかも病院のシーン観ました?キテルグマが荷物運びのお手伝いしてるんですよ????死んじゃう……。

この辺でワシはもう死ぬしかないと思った。

だけど、だけど……手紙を届けるために屋上に上がって……アーマーガアが籠を揺らすじゃないですか。

アーマーガアはとても頭の良いポケモンなんです。

きっと気付いて戻るように仕向けたんですね……。

それで、それで、倒れそうになった子供を支えるように飛んでいくの……!!!!!!!!

イケメンか……????????イケメンじゃん。

いやね、イケメンポケモンと言えば、ですよ。

まあみなさんそれぞれ冒険の思い出があると思うので人それぞれイケメン枠が違うと思いますがね。

わたくしとしましてはやはりスイクンレントラールカリオゲッコウガといったところなんですが、アーマーガア入りましたね。

やはり「カッコイイ」はフォルムもそうですが、エピソードも大事なんですよ。

わたくしは薄明の翼のあのシーンで心臓撃ち抜かれました。

人に寄り添う、ポケモンに寄り添う。

いい作品だァ……。

 

ローズ委員長もね、悪い人ではないけれど、でもきっと他にもできることはあったと思うし、1人で抱え込まなければ……と色々複雑な気持ちを抱いたまま彼は退場するので、薄明の翼でのローズ委員長の言動も純粋に「いい大人だ」と感じる部分と「これも計算でやってんのかな」と思う部分が混ざりって複雑な気持ちになる。

 

楽しみだなぁつづき。

これ、招待されたリーグが私たちがゲームとして操作する主人公が参加するリーグだったらどうしよう。

彼をヒーローとキラキラした目で見る少年の心を私たちはチャンピオン諸共ぶち壊してぶち負かして「最強」の座を自らのものとするわけだが……。

ご、業が……。