事故物件 怖い間取りをみた

コメディ映画じゃん!!!!!!!



先日残穢観てしまったので事故物件怖い間取り見てる時は「残穢図鑑」ってずっと思ってました。
なので最初の方は残穢を集めるだけ集めて憑いてきた幽霊が最終的に合体して世にも恐ろしいキメラでも生まれるのかしらとワクワクしてたんですけど雑魚幽霊は高田純次が700円で売った御守りで退散するしなんなら敵?は死神みたいな奴で「それはちゃうやん」てなってしまった。
ダメだってそんな、死神とか。
散々事故物件では人間が人間と関わっていく上で事故みたいに襲いかかる衝動みたいな殺意とか、長く関わる上で母と子の確執がふとした瞬間に転じた殺意とか、そういう人の業みたいなものがいつまでも残って今も生きてる人間にまで矛先が向かったり、影響を与えたりするよってやってきたのに。
死神はちげ〜じゃん。それ仕事じゃん。
そんな「コイツ踏み込みすぎたので殺しますね〜」みたいなノリでさぁ。
めっちゃ冷める〜。

え、幽霊とか妖怪の存在は熱望するほど信じているのに死神は信じないのかって?
別に居てもいいけど「どうしようもなさ」感が足りないよね。
だって死神って単体じゃなさそうじゃん。いまやサンタさんですら複数存在するんですよ?死神も複数いるはずなんですよ。
そうなると個体ごとがインプットされたり組まれたシステムに従って人の生を刈り取ってるのか、さらに上に課長がいて部長がいて仕事回してるんでしょ?
管理死神が次に刈取る命見つけてくるでしょ?
営業死神が命を刈取るでしょ?
事務死神が刈り取った命をフローに従って処理するでしょ?
死神ってなんもおもんなくない?
いやBLEACH好きな人には申し訳ないけどあんなんじゃないやん。
ていうかアレも成仏しない幽霊を見つけたので回収してきなさいとかそういうやつやん。

理不尽さでいえば生きてる人間からしたら襲いかかってくるありとあらゆるものが理不尽かもしれないけど「悪意」の有無ってかなり重要だとおもいませんか?
「悪意」のない理不尽は自然災害と同じで理解の余地がそもそもない。
わからないことを理解しようと思いをめぐらすことで恐怖は生まれるのです。
未知への恐れ、知を得るからこそ生まれる恐怖。
正気を失っていく、自身が「普通」から逸脱していく。

まあこう言う「恐怖」が好きだからクトゥルフ神話が大好きなんですけどォ……。

ゾンビがわ〜てなるバイオハザードも別に嫌いじゃないですけど嗜好としてはまさにJホラーこそ大好物な人間なので、この映画は趣味ではなかった。
瀬戸康史が「悪霊退散〜!」って感じに御札とかを死神くんに向けてた時は1人で大笑いしてたくらいです。
ホラー映画のあの笑かせ要素正直嫌いだけど面白いから笑っちゃうよね。

あんまり怖くないけど亀梨和也に幽霊憑いてるのは面白かったよ。