騙し絵の牙をみた

中村倫也のさァ……「まだ逃がしませんよ」て淡々と述べるセリフとシーン最高じゃったぁぁぁ……。



大泉洋がひたすら大ふざけ(良い意味)する映画だった。
張り巡らした策略の糸を、これが通ったから次はこれ、これの次はあれ、て感じにサクサク進めていくところ。
「面白い方がいい」って行動原理のくせに動き方が策士なんだよなぁ。
「面白い」が偶然の積み重ねによる奇跡めいたものを指しているんじゃなくて、自分の思い通りに盤上が動くことって感じ。
その癖通りがかった本屋に見知った顔(松岡茉優)がいたからって理由で引き入れた鳶に油揚げ持っていかれて激情抑えきれずに物に当たっちゃうところな!!コーヒーカップを屋上で叩きつけたシーンめっちゃ良かった〜!
松岡茉優も「人を騙してそんなに楽しいですか?!」と言ってたのに目の前の油揚げ(カミクラの新作)を前に古巣をあっさり裏切るんだもの。最高だなぁ!!!
松岡茉優が駒としてステージに上がったことで発生したアレソレはちゃんと松岡茉優が回収してるのが本当に良い。
最終的に大泉洋の手元にあるのは自分が叩きつけた改革のシナリオと己で見いだした城崎という才能な。
しかしまあこんなことしてたらそりゃ「フリーランス気質」で転々とするしかない。
敵を増やしすぎるやり方だもの。
なのに中村倫也の「まだ逃がしません」よ。うっひょ〜て感じ。プレイヤーだった大泉洋も別目線ではただの駒なん。こういうの大好き〜〜!
すごいドッキドキする映画でした、めちゃんこおもろかった!