ガンパウダー・ミルクシェイクをみた

会社(ファーム)に所属する殺し屋、可愛いオレンジ色のスカジャン、消えた母スカーレットの名にふさわしい赤い柄入りシルバーの二丁拳銃(しかも銃口にナイフも付けられる!)、アガサ・クリスティなどの女性作家名とともに渡される本をくり抜いて収められた拳銃たち……こんなん嫌いな奴おらんやろ!!!!!最高じゃねぇか!!!!!

と、テンションぶち上げながら観た。

主人公のサムは会社からの依頼である殺しを実行するんだが、ちょっと問題が起きて思ってたより殺してしまい、またその殺された中に別の大きい組織のボスの息子がいて、組織同士の戦争になるくらいならサムを差し出す、と会社が決定…。
巻き込まれた子ども・エミリーに人を殺すところは見せられないから、戦闘シーンは耳や目を塞がせているんだが、サムが会社から差し向けられた3人組の男(通称三バカ)との戦闘にあたって両腕が使えなくなるんですけど、右手に拳銃、左手に大きなメスをエミリーにテープで固定させて大暴れ、でも逃げる時は1人で逃げられないからエミリーにハンドル操作を任せてアクセルブレーキとハンドル指示を口頭でするシーンがあって、人死に関係以外はなんでもありやなと笑った。
子供だからギア操作が覚束無いところがハラハラ感増して良い……あといくら防弾ガラスとはいえ自分に向かって撃たれる銃弾の雨の中「ゴーストレート!」はビビるでしょ!

途中で合流した過去に仕事をしくじって隠れ住んでた母と合流後、武器屋である図書館司書に助けを求めて、何も言わずに去ったサムの母スカーレットに文句言いつつも、職員を襲うなら黙ってられねぇと手助けしてくれる司書さん3人組もかっこよかった!!
図書館も重厚感あるメインエントランスから左右に別れた先はジャングルエリアと海中エリアになってて舞台が綺麗すぎてびっくりした。あんな図書館リアルにあったら通うだろ……!
しかも左右に別れた司書さんを殺しに行かせる敵のリーダーの指示のだし方がさあ!
「バカは左、アホは右。残りは(エントランスの)2人を殺れ」
し、し、しびれる……!!
な、なんその!かっこよ!!!!

結局エミリーを守ってた司書さんが敵のリーダーに殺され、エミリーは拐われてしまい、サムは「拳銃持ち込み禁止」のダイナーに呼び出される。
こんなん行ったが最後敵のボスに何されるかわかんないよ!という打つ手なしの状態で、エミリーを助けるため単身ダイナーに向かうサム。
敵のボスは「俺はフェミニストだが……」と言いつつも娘のために家の壁紙をピンクにしてキャンディやユニコーンだらけにしたのにあいつらは影でコソコソくすくす笑っていて理解できない。ようやく生まれた息子はシンプルでよかったがお前に殺された。
お前は会社からの仕事で殺しただけだが最悪な目に遭わせないと気が済まない、と。
フェミニストと言いながら娘の意見聞かずにベッタベタの対応しかしてないの面白かった。青色とか肉とかドラゴンが好きかもしれんだろうが!!
ラストはダイナーでスローモーションの銃撃戦。
小物は可愛いけど銃もアクションも力強くてすっごいかっこよかった。
最後は自分たちを捨てた会社に私たちは突然現れてお前やお前たちの家族を100人殺すぞ。お前たちは8歳と9ヶ月の少女(エミリー)に生かされていることを忘れるなと脅しをかけてエンド。
しびぃ〜〜〜!
最高にハラハラドキドキワクワクした。また観たい。