アキラとあきらをみた

顔のいい男の友情というか互いを認めあったりするさまとか共に戦う姿からでしか得られない栄養を摂ってきた。


家柄も歩んできた道もぜんぜん違うのに、たった一度の邂逅で知らぬ間に縁ができて遠い未来に宿命の相手として手を握る相手になるの熱すぎる。
庶民の方のアキラが銀行員のことを嫌う気持ちを持ちつつも、びしょ濡れになりながら一緒に傘を作ろうと言ってくれたお人好しな銀行員のようになりたいと思って逆境に挫けずに上り詰めていくのも良いし、金持ちの方のあきらが憎み合う親族に嫌気がさして銀行員の道に逃げるも、結局家族というしがらみから逃れられないならもう一度やり直そうと奮闘するのも良かった……。

あきらの家の、父から押し付けられた会社、舵を奪われた人生っていうのがしんどそ〜てなっちゃった。
話し合えればよかったんだろうけど、あきらの父が死んで遺言書の確認後に揉めそうになった時、お母さんが「お父さんの遺言なのよ!」と若干ヒステリックになる辺りに、過去もそんな感じで歩み寄りの機会が潰れたりしてたのかなぁなんて思ってしまった。
死んだ人の最後の言葉ってそれはそれで大事なものだけど、遺された人間の関係も別個としてあるから難しいっすね。
我が家もなかなかに面倒な遺言というかしきたりというか、ルールが脈々と受け継がれているので嫌な気持ちになりました。
祖父世代は確実に履行されるルールが母と叔父世代、従兄弟の世代ではどうなるのかな。
まあ件のルールのせいで私には一切関与できない部分なんですけど。
「女」だからっていう理由、人が人なら争続の火種だぞ!


全然関係ない話してた。


特に燃えるような展開っていうのはないんですけど「確・実・性!」の本部長が稟議通してたの見て、まあ話の流れとしてそうなるでしょうねとは思いつつもヒュ〜! とはなった。
メインはあきらのお家騒動なんだろうけど左遷されたアキラの成り上がりというか辛酸舐め舐め道の方が絶対見応えあるだろうな、とは思った。
不倫で飛ばされた仕事やる気皆無の上司をどう乗せてったんだろう。面白そうじゃない? ないか。
金融ドラマとしてどうなのかは微妙だが人間模様は良いね〜て感じの内容だった。