カツベン!をみた

幸せはキャラメルの味

 

コトエちゃん(井上真央)の衣装が可愛くて可愛くて……

特にいいのがウメコを救いに俊太郎がやってきた時の衣装。

キツネのファーマフラーがイカしてた。

 

内容はドタバタコメディなんだけど、主人公の俊太郎が偽弁士として犯罪の片棒担いで稼いだ金を持ち逃げしたのが原因であーだこーだなる映画なんだが、最後は警察に捕まっちゃう。

んで、映画と弁士ファンの刑事さんが「人生にも続編があってもいいじゃない」みたいなことを言うんだけど、結構しんどいセリフだなと思った。

作中で山岡先生が言っているが、「映画は映像だけで成り立つ作品で、活動弁士がベラベラ余計な説明を入れなくてもいい」てところ。

実際そう時間も掛からずにトーキーが出始めてたと思う。

日本では活動弁士が文化として根付いていたから浸透するまで時間が掛かってるけど、それでも俊太郎が刑務所から出てきてまた活弁として活動し始めても、映画は無声から発声に切り替わるわけだ。

幼い頃から憧れてようやく人気弁士となったのにすぐ豚箱行きで出たと思えば映画は進歩してるの絶望感ヤバそう。

とはいえさっき調べたら今も活動弁士はいらっしゃるようなので、茂木さん(高良健吾)が言っていたように「客は活動写真を見に来ているんじゃなくて俺の活弁を聴きに来ている」層が居て、縮小はしつつも暫くは職業として成り立つのかな?

確かにこの監督の映画がすきだ、この俳優が好きだ、このアーティストが好きだ、この声優が好きだ、で見る映画たまに決めてるし。

俊太郎の「先」についてそんなに悲観することはないのかもしれん。

映画が底抜けに明るい内容だから、刑務所内のひんやりした色味が「活動弁士の衰退」について悲しめに考えちゃってたのかもしれん。

 

ちなみに好きなシーンはウメコが茂木さんに迫られてあわや!って所で俊太郎がタンスを押したらそれが隣の部屋まで貫通?して茂木さんにクリーンヒットし、タンスの押し引きバトルが始まったところですね。