職場の先輩にお誘い頂いたのでリチャード・ジュエルの試写会行ってきました。
ロウ寄りの人間は本当に生きにくそうだなってのを再認識した感じの映画だった。
ロウっていうか正義感?
「正しい」ことをそのまま受け入れて生きようとすると意外とこの世界は生きにくくて、大抵の人は手を抜いたり見て見ぬふりをして衝突回数を減らしながら生きてるような気がするんだけど、リチャードは「正しい」ことは「正しい」ってその大柄な体をまんまぶつけにいってた。
まあこの人はこの人でそこそこに悪いこともしてるけど、「悪いこと」って認識しててもその根っこにでもこうした方が「絶対正しい」って思ってそう。
実話を元に〜て映画だから仕方ないけど、面白い面白くないでいうと正直面白くない映画だった。
とにかくリチャードしっかりしてくれ!!!て感じだった。
育てのせいか国家権力は「最も正しいもの」だとギリギリまでずっと思ってるから、FBIに舐められてても従順なんですよね。
まあ歯向かったらどうなるか分からんよねってのもあるけど。
弁護士のワトソンみたいにとは言わないけどもう少し自分の思いをぶつけられたら少しはマシになってたのかもしれん。
とはいえ一番最悪なのは目先の肉欲に溺れてリークした捜査官と裏取りせずに世に情報発信しちゃった記者女。
昔は新聞やテレビが言ってることは無条件で受け入れてたから多分当時の人もそうなんだろうし案の定て感じでプライバシーとは……て感じ。
今の方がタチ悪そうだけど。
裏取りもクソもない、個人が匿名で好き勝手言えるヤバい時代だし。
とんでもねぇな!
あんだけ追い込まれたらそりゃリチャードもストレスで心臓悪くするよね。
「正しくない」ことをした捜査官と記者女はあの後どうなったんだろうな。
傷付いた名誉は傷付いたままだぜ?
加害者は表舞台に上がりもしない。
職場で白い目で見られるかもだが違う職に変えたらあとはもう分からないじゃん。
あとラスト!
6年後!
なーーーーしてあんな酷い目にあったのにリチャードは警官やってんだ???????
やばすぎ。
自分が痛い目にあってもまだ他人助ける気持ちを持てるってとんでもねぇな!
こういう奴が英雄って呼ばれるの?
あとああいう大事件は死刑になるなる言うてて、6年経ってから犯人見つかったって流れで時効にならんの?と思って調べたら普通に現実の真犯人は終身刑で服役中だし現実の警備員はマスコミに裁判掛けて勝訴してた。おめでとう。
ちっとも気分は晴れなさそうだけどね。