いつも通りネタバレ感想書くけどシライサン観に行くなら読まないで欲しい。
もう観た、ホラー映画観ない人ならいいと思う。
多分。
シライサン可愛かった……。
大きなおめめがSo cute
事の始まりは20年か25年くらい前。
とある男の子が民俗学者ミゾロギ先生に教えて貰った怪談話がきっかけ。
男の子は怪談話を日記に書いて、すっかりその話を忘れ去っていたのだが、実家を大掃除した際にその日記を見つけ、その怪談話を宿に泊まりに来ていた旅行客3人と宿の従業員に話した。
ある男が道を歩いていると「チリン」と鈴の音がする。
誰かいるのかと後ろを振り返るとやたらと大きな目の女がいた。
気味が悪いと足早に去ろうとするが女は着いてくる。
男が何か用かと尋ねたところ女は「私のことを知っているだろう」と言う。
「お前なんか知らないよ」と男が言うと女は「私はシライ」と何度も何度も伝える。
「私のことを知っている人を殺す」のだと。
焦った男は言った「俺以外にお前のことを知っている奴がそこにいるだろう、そいつの所に行ってくれ」
するとシライは「分かった、次はお前だ」とこちらに指差した。
お憑かれさまです系の怪談話とその場は盛り上がったが、話をした男や旅行客が次々と眼球が弾け心臓発作で死んでいった。
死の真相を探るべく弟と友人の足取りを追う男女の話なんだが……。
まずこの「次はお前だ」ね。
「聞いている人を巻き込む」系で、キーワードが「シライサン」なんだけど、作中、怪談話を聞いて生き残った宿屋の子がこういうわけですよ。
「僕が生き残れたのはシライサンから目を逸らさなかったからだ。1-2時間……映画1本分の間シライサンと目を逸らさなければ、いつの間にかシライサンは消えていた」
このセリフ聞いた時やられた〜〜〜〜!!!!て思ったよね。
「呪い」掛けられた!!!!!映画に1200円出してる私が!!!!!(レディースデイのため)
そんで、こいつがこの話を作中でする前に旅行客メンバーで最後まで生きてた女の子が主人公2人にシライサンの話を聞かせるんだけど、話すうちにこう思うわけですよ。
「私もシライサンにきっと殺される。話を聞いただけの私達だけが殺されるのは不公平だ」
彼女は怪談話の最中は「シライサン」というキーワードを伏せて、他人を巻き込む前に自殺を図ったんだが、結局すんでのところで助かり、うっかり「シライサンがくる」とキーワードを伝えてしまう。
主人公2人と映画を観ている人達が呪いにかかった瞬間だよ!お憑かれさま!!!
あとこれを読んでる映画を見たお前と映画を見てないけど読んでるお前もな!!!!!
これが視聴者参加型番組ってやつか(違う)……と内心ワクワクしながら観ていると、主人公の他に記者(忍成修吾)が一連の怪死を取材、そのうちに「シライサン」に掛かる。
忍成修吾もお憑かれさま。
呪い解除のために色々調べると、かつて「目隠し村」という村には敵国に病をおこす「調伏師」たちがいた。
彼らは近親相姦と人身御供を繰り返すうちに一際力の強い調伏師を生み出すことに成功した。
ただし、人を呪わば穴二つとでもいうか、「目隠し村」は謎の病によって村人全員死亡、村に向かう道は災害で閉ざされ村跡地に向かうことすら不可能となっていた。
3日ごとに「シライサン」を知っている人のもとへランダムに現れるため、主人公のうち1人が「人間の寿命が80年として、日にちに直すと約3万日。『シライサン』を知っている人間がたった1人の場合、3日に1度くるから約1万日、『シライサン』に遭遇することになる」
「だけど、『シライサン』を知っている人が増えれば増えるほどその確率は下がっていく」
悪魔的なアイデア成功だが、3日に1度心臓発作で目が爆発四散する怪死体が発生する国はやだよ。
主人公2人もこの方法はないわ……真面目に呪い解除方法を探ろう!となるが、記者の方が奥さんにも「シライサン」の話をしてしまっていたため、また複数人いれば誰かが交代で「シライサン」を見ておけばいいが、奥さんは東京に1人置いてきたため奥さんのところに「シライサン」が行くと……と大慌て。
主人公達が4分の1(主人公2人と記者とその奥さん。生き残れてた宿屋従業員は2度目のシライサン耐久チャレンジに失敗し死亡)だから多分大丈夫、シライサンこっちにくるよ!と説得するが、記者は「シライサン」の話をネットに拡散しようとし、大揉めした結果主人公のうち1人が頭を打ち入院、記者の方にシライサンが行って記者死亡、東京にやっとこさ戻って記者の奥さんに話をするために残りの主人公が尋ねるが失踪。
目を覚ましたもう1人の主人公は無事記憶喪失。
「シライサン」を知っている人のところにしか「シライサン」は現れないので、もうほぼ確定で3日に1度シライサンが記憶保持している主人公の所にやって来るわけだ。
それで、記憶喪失した方の主人公の見舞い帰りに踏切で足止め。
電車待ちの最中に「チリン」と音が鳴る。
恐る恐る踏切の向こう側を見ると「死来さん」が立っている。
通り過ぎる電車で死来さんを見失い、一呼吸のうちに背後に……暗転。
多分死んだだろうなぁ。
生き残りたいなら確率になるが拡散して呪いの被害者を増やせばいいわけだが、そこで耐えて自分一人で呪いを背負う選択をした方の主人公が良かった。
いやーでもシライサンこのあと来るかもよ、映画見てシライサン知っちゃったし。
って想像しちゃった人はもードキドキだよね。
私はドキドキした。
目を逸らして心臓発作ののち目が破裂して死んだら察して!
と、フィクションだと分かってるけど「無理やり当事者にされた」「呪いをかけられた」体験が出来てすごく楽しかった。
スマホにアプリ入れてイヤホンで映画を観るキャンペーン?みたいなのもやってて、多分それしたらもっと怖いんだろうな。
私はスマホ用イヤホン持ち歩いてないので(最近のスマホはジャックないからプレイヤーのイヤホン使えない)残念ながら体験出来なかった。
惜しいな。もっとちゃんと調べてから行けばよかったかも。
おわり。