そして、バトンは渡されたをみた

今夜ばっかりはかばんにハンカチ入っててよかったと心の底から思いましたよ。
ハンカチがびちょびちょになったのは久しぶりです。


永野芽郁がすごく綺麗に泣くのでつられてこっちも泣いてしまう。
卒業式で旅立ちの日に歌っても泣かなかったのになんで主人公の優子が早瀬くんと練習してたり3番目のお父さん森宮さん(田中圭)と合わせ練習してたり卒業式の伴奏で弾いてるの見てるだけでぼろぼろ涙が流れるんや……。


第2のママ梨花こと石原さとみが凄かったなぁ。
何の目的で結婚繰り返してるんだと、おとぎ話の中の「悪い義母」イメージを梨花に持っていたんだけど蓋を開けたらただただ娘の優子のことだけをずっと考えて生きていたお母さんだった。
優子からしたらちょっとだけ酷いところもあったかもしれないけどそれも梨花の愛だったって言うのが分かっていく流れがもう。
なんかずっと泣いてた。
実のお父さんも優子のことずっと思っていたし、2番目のお父さん泉ヶ原さんも、お父さん感はないけどそっとそばで見守ってあげている大人の人っていいよなぁ、うっかり先生のこと思い出した。
バトンって言い回しがなんかな、とは思うけど、作中の森宮さん結構「こういうのが父親でしょ?」って感じで自分の思う父親像を頑張って日々の生活の中で出してるのでクサイセリフもらしさがあって良い。
ていうか森宮さんの子供になりてぇ……。
どんなに辛いことがあっても家に帰れば森宮さんがいて、温かいご飯を作って待っていてくれる。
なんか普通の家族もそのはずなんだけど、早瀬くんが言うように養子と養父だからこそ、お互いを尊重しあっていていい。
普通の家族は普通の家族で、喧嘩したり出来るのは崩壊の心配をあまりしなくていい所なんだろうな。
いとこの家族見てると子どもはわがまま放題だし親もそれ受け入れてて信じられねぇ……て思うけど、あの人たちから見たら親の顔色伺って養父帰ってきたら食卓から追い出されるうちらの家の方が異常に感じそう。
愛してるし愛されてるってのがビシバシ伝わってきていい映画だった。
みんなこういうあったかい家族を思い描いて家族になっただろうに、そう上手くいかないのなんでなんだろうなぁ。