地獄が怖いんじゃない、私が怖いのはそこに何もないことだ。
めっちゃいい話だった……。
「ホテル」のトラウマで恐れていた父と同じようにアルコール依存症になって暴力振るったりしてたのが、いい友達と出会って変われて、「能力」もほどほどにいい距離感で使いこなして穏やかな日々を送っていたのが、「能力」でコミュニケーションを取っていた離れた場所に暮らす女の子がバケモノに目をつけられて助けるために奔走するんだけど、まじで人対人のコミュニケーションが厚すぎて、ホテルとかもはやいらんくない?て感じだった。
バケモノにバケモノぶつけるって言い出した時はポケモンじゃん。て思う程度には。
全部台無しになるのが分かってるから父の亡霊に酒は薬だって差し出されても
人が酒を飲む
酒が酒を飲む
酒が人を飲む
って突っぱねて過去と決別するシーンもやばかった。
女の子を助けるために敵味方色んな人が死んで、バケモノのひとりが女の子に対して、お前のために良い奴がたくさん死んだけど結末は変わらない、その意味をよく考えろ。
って静かに語るんだけど、結末はどうあれ過程はめちゃくちゃ大事だよなってラストのシーン見て思った。
うーんでもやっぱり「シャイニング」のオーバールックホテルはいらないなって思った。
無理にこじつけなくても……(ばけものにはばけものをぶつけるっていうアレ)
ホラーと言うよりファンタジー感も強いし、別にこれ一本でも面白い映画だと思う。
ていうか私、シャイニング未履修やし。