パーフェクトブルーをみた

パプリカと千年女優は観たけどパーフェクトブルーは観たことなかったので、せっかく映画館でやってくれるんなら行くか!と観てきた。

夢と現実の境界線が曖昧になっていくところ、こっちもなんか意識がぐるんぐるんになって面白かった。
ていうか松本梨香さんがマジ……すご……。
演出やアニメーションが凄いのもあるけど、本気で未麻のことを心配する優しいマネージャーだと信じてたのに、「新しい衣装よ」って言いながら幻想の未麻とルミさんがかわるがわるに襲いかかってくるところよ……。
可愛いくて跳ねるように追いかけてくる幻想の未麻と、アイドルをやめて暫く中年女性の綺麗じゃない汗に塗れながら必死の形相で追いかけてくるルミ……。
なんかもう、わぁ〜…て感じだった。

どんなファンよりも未麻のことを大切に思っていたから、未麻をアイドルから女優に、そしてアイドルらしくない性的なシーンのあるドラマやヌード写真集を出していった関係者を殺して、最後は自分が未麻だと思い込んでアイドルじゃない未麻を殺そうとするところ、劇中劇のダブルバインドが多重人格ものってこともあって認知の歪みまじ怖って感じだった。

最後、未麻のセリフ「私が本物よ」も本当は劇中劇だったんじゃないの? って疑いたくなるくらい現実がどこにあるのか分からない。
今敏監督のそういうとこ好き〜〜!
あのあとどっからか監督が出てきて「カット!未麻ちゃん良かったよ〜!」て言われても違和感ないもん。
女優すら演じているものなのかも。本物の未麻は本当に車の中にいたのかな。っていうスパイラルに陥る。
いや、映画館で観れて良かった〜!