母なる証明をみた

パラサイトもかなりのものだったがコレもまたすげぇな。


かなりの親バカだった。親バカの単語で片付けてええものか分からないが……。


田舎の風景というか「画」がすごく綺麗でさー。んでかなり引きで撮るからすごく映えるんだよね。

さて内容
知的障害のトジュンと母親がメインなんですが……トジュンが酔っ払ってナンパした女子高生が死亡しトジュン逮捕。
母親は「息子は虫も殺せないいい子なんです!」と冤罪を主張し息子の無罪を証明するために奔走するが、真実は地雷ワードである「バカ」を女子高生に言われカッとなって殺しちゃったというオチ。

まず1番伝えたいことがあるんだけど、ジンテっていうトジュンの友達を演じてるチン・グっていう俳優がめちゃくちゃかっこいい。
最高だった。
MVP。調べたら最優秀助演男優賞取ってた。わかる。私もそれを与える権利があったら彼にあげる。
そんくらい、いいキャラしてた。

かなり中弛みがある映画だったが、動く時は動くので(ジンテが出るところ!)まあ良かった。
かなり母親視点で描かれてるけどウチが例えば人殺した時ママはこの母親みたいに私の冤罪晴らすために奔走したりあまつさえ「殺害現場を目撃した人」を殺したりはしないだろうな。
とはいえ、息子が殺人者だとわかった上で一緒に食卓囲むのも、自分が息子のために人を殺した現場に忘れた「鍼」のセットを、「あんな所に忘れちゃダメでしょ」と息子に窘められるのも耐えられないから「記憶を忘れるツボ」を刺したんだろうけど。

ジンテが母親に対して「殺人事件が起きた時は被害者の周囲を洗うのが鉄則だ。ゴルフボール(トジュンの名前が書かれている)が見つかっただけでトジュンを犯人にするなんておかしい。
お母さん、殺人の動機として3つ上げられるものがある。痴情のもつれ、金銭トラブル、恨み。
これを調べるべきなのに警察は調べない。そもそもこの町はおかしいんだ。お母さん、この町のやつを信用しちゃいけない、もちろん、俺のこともだ」
ってめっちゃかっこいいセリフを言うんですよね……。
それ以降ジンテが母親になにか頼まれごとをする際は必ず金銭を要求してるんですよ。
お金と労働、対価を払って行う行為は信用出来るものとして扱ってるようでかなりクールだった。

まあ何が言いたいかって言うとジンテがどちゃくそかっこよかったってこと。