魔女がいっぱいをみた

く、く、く、狂ってる〜〜〜〜!!!!


思ってたよりお子様向け映画だった。
居なくなっても誰も困らない可哀想な子供を、子供が大っ嫌いな魔女が甘いお菓子を餌に動物に変えて踏み潰して回っているのをネズミに変えさせられた主人公がおばあちゃんとネズミ仲間と共に逆に魔女をネズミにして回るっていう話なんだけど、かなりテンションやばめの内容だった。
ていうかあのアン・ハサウェイが口裂け、鼻の穴を大きくし、手指は歪で足は指を切り落とした造形で美しいドレスを身にまとい子供がネズミになった途端ギャハギャハ笑ってんのヤッベ。
ネズミにされた子供もかなりやばくて、ネズミニナール薬を手に入れて「閃いた!魔女をネズミに変えてしまおう!」もなかなかに狂ってんだけど、その後魔女リストと大量の毒薬を手に入れたあとの行動が「子供たちを集めて教育し、魔女ハンターとして魔女をネズミにして回る」っていう。

く、く、狂ってる〜〜〜〜〜〜〜!!!!

ネズミのまま一生を終えることに躊躇いが無さすぎだし底抜けに明るいくせにやってる事エグくて、魔女も怖いが子供も怖い。

作中、4階建てホテルなのに766号室なのは何故?って会話があって、おばあちゃんがホテルのオーナーが数秘術にハマっていたのよって言って7と6は神秘と問題〜みたいなこと言っててこれから波乱が起きそうねなんて語ってみせるんですが、それ以外にやけに出てくる数字が「ネズミニナール」薬番号86なんですよね。
神秘や怪異めちゃくちゃ好きなくせに占い全く信じてないせいでなにか意味があるかもしれないのに全くわかりませんでした。
検索したら8は権威とかビジネスとのこと。
ネズミニナールをばら撒くために魔女がお菓子屋を経営する、そのための資金も666号室の部屋にある、後で取りに来なさい。なーんて大魔女(アン・ハサウェイ)が言ってたからその流れでの86だったのかしら?
って想像が捗る。
まあその大金もネズミとおばあちゃんのものになり、その金で魔女ハンター育成して狩りまくってるんだが……。

ところで主人公のおばあちゃんも子供の頃魔女と遭遇しており、その時友達がニワトリにさせられてたんですけど魔女界にも「流行り廃り」があるのだろうか。



……ていうかこれ、めちゃくちゃヘンゼルとグレーテル感あるな。
甘いお菓子でおデブちゃんにされたヘンゼルを見てグレーテルが魔女を釜に突き飛ばし、魔女の資産を持って親元に帰る。
「悪い魔女は火あぶりさ。これで宝物は」「わたしたちのもの!」
なーんてね。

火刑の魔女/Sound Horizon
https://youtu.be/l4BpZRlSzAM