あの頃。をみた

「僕くらいの歳の人にあのころは良かったなぁって言われる?」
「あぁ……言われましたね、学生時代なんか特に」
「今が人生でいちばん楽しいのに」




オタク特有のあのくっせぇ空気すごい香ってて、松阪桃李を使っても打ち消せないオタク臭が凄いのか、松阪桃李の演技が凄いのか分からんかった。
上のようなセリフを有言実行するオタクたち見てるとなんか羨ましくて仕方なかった。
何やってても「今がいちばん楽しいです!」て自信もって言えるオタクたち。
……いや、うちもなんだかんだ今がいちばんって程じゃないかもしれないけど楽しいわ。
ラップバトル見て昨日上がってたわ!
私はオタクなので公式の供給でたいへん楽しめる人間になってるんだけどオタクじゃない人は「今が楽しい」ってなるのかな?
オタクじゃなかった時の自分をもう思い出せないのでアレなんですけど。
ていうか私は何オタクなのかよく分かってないんですけど……。ラップオタク?いやそんなに詳しくないしな……。
映画オタク?最早水曜日の映画は生活の一部だしなぁ。
ていうか、なんだかんだみんな何かしら誰かから見たら「オタク」だと思う。
そんなオタクの集まりがずっと「楽しい!」って環境変わっても笑顔でいる映画だった。
羨ましい、私もそういうオタクになりたい。
そんでどんなときも「好きなもの」がそこにある生活がしたい。

映画について
「あの頃」の思い出が強く残ってる人は観てて楽しいと思う。
学生時代とか、社会人なってとか?
特に大きな盛り上がりがある映画じゃなくて淡々と進んでいくので懐古するものがない人はクソつまらんと思う。
私は携帯とかテレビ、パソコンの変遷見てるだけで楽しかった。
昔のTwitterのUIとかくそ懐かしくて、そうそう、Twitterのふぁぼはハートじゃなくて星だったし、「あの頃」は赤ふぁぼ狙いのツイートしても全然赤くならなくて、5ふぁぼ稼ぐのも大変だったよなぁ!みたいな。
つい最近読んでたネット小説で、2007年が舞台なのにスマートフォンが出てきて、いやいや、iPhoneが日本で売られるようになったの翌年やし、そもそも普及もそんなにやったから暫くはみんなガラケー使ってたんやで……と恐らくそういう携帯とかに興味無いとか、私より若い人が書いた小説に心の中でツッコミ入れてたんですけど、そういう、アナログテレビだとか、デッキに入れた時の入力切替で「緑文字のビデオ1」だとか小さい液晶とボタンだけの携帯が折りたたみ式になって、スマートフォンになっての変遷だとか、「あの頃」そうだったよね!が散りばめられてて……小物類がとても良かった。
こういう……懐古を楽しめる人だと……楽しいと思います……。
思ってたよりあややもモー娘も楽曲たくさん使われるとかなくて、松浦亜弥きっかけで出会ったオタク仲間とのやり取りメインなので、オタク特有の身内ノリとかサークルクラッシャー女とか、やはり観客はそのグループの仲間ではないので、最初はドン引くシーンが沢山なんですが、慣れてくるとなんか傍から見たらどうしようも無い連中がしょーもないことしてるだけなのに笑えてくるんですねぇ。
ウルトラマンネタとか知らんのに笑っちゃったし。
「中学10年生」のノリがわかる人はイイと思う。
そういう映画です(?)