忌怪島をみた

アイディアは良かったけど如何せん全然怖くないのがホラーとして致命的すぎるって感じ。

実存する島を衛星写真やら何やらで完全再現したVR内のワールドに、被験者として島内の人間の脳派とか記憶をぶち込んだら、島に伝わる「いまじょ」という呪いを振りまく女の思念が取り付き、ワールド内の鳥居と現実の鳥居を門と認定して現実世界に出てくる、って感じなんですけど土着怪異と無理に合わせずに、完璧に新しい都市伝説としてVホラーやった方が面白そうだなぁとは思った。
でもこれ村シリーズみたいなもんだから……。

しかもオチィ…いまじょと入れ替わりで主人公たちVR内に行ってて草。
電源落とされたらイコール死じゃん。
なにが肉体は死んでもワールド内に記憶が生きているだ。死んでんだよそれ。

個人的にはいまじょ憑きの息子だ〜って村八分にされてた爺さんが大まじに復讐心だけで動いて目的達成してるところ最高やった。
「こちらは今から地獄になるぞ」
めっちゃええ〜言いてぇそんなセリフ〜。

ただやっぱりホラーと言うよりは探索メインのシナリオ(シナリオ言うな)だからホラー好きからすると物足りないかなぁ。
いまじょさんにはもっと大胆に人を殺して欲しかったですね。
過去に殺してるからええか?良くないな。今この瞬間の恐怖が必要。
もっとクレバーに殺しにいこっ!
ていうか、殺す相手がちゃうねんな。邪魔してきてる感が終盤になるまで主人公たちは出さなかったのに島外の人間狙いすぎなんすよいまじょさん。
もっと主人公たちは無視して島の人間を虐殺して回って、島の人間vs主人公たち若者vsいまじょの三つ巴しつつ島の神通力遣いをいい感じに助言して退場するヤバ老人として扱って……閉鎖された田舎の湿度高めな嫌な感じ、もっと欲しかったな。

つまり私は「来る」を観ればいいわけですね。
……来るが好きなだけやないか。