ザ・クリエイターをみた

家族愛はこちらの都合で全く感情移入出来ないがそれ以外がとても良い……!

角張ったヘッドを持つAIもいれば、正面から見たらほとんど人間と変わらないAI(模造人間って言われてた)もいて面白かった。
公的機関に所属するAIほどロボロボしい見た目寄りなんだなぁ。
もちろんガワが人間に近い機体もいるにはいたが…。
なによりすげッてなったのは、AIたちが当たり前のように宗教施設にいて、僧侶やってる所。
仏像の中にはAIの機体を模したやつもあったし、敵対組織が村を襲撃してきた時、真っ先に対話を試みようと近づいたのも僧侶のAIだった。
機械学習の先にそれぞれのAIが自分はキリスト教、私は仏教、僕はイスラム教って信仰を選べてるのならすごい世界観……。
てか寺院と近代的なメカメカ建築物が合体してるのめっちゃ良かった。カッコよすぎ……。
こんなに先の未来の話なのに、ニューアジアはほとんど今と変わらない農村や整備されていない道路、泥と砂埃。
一応都会はアメリカさんとほぼ変わらんくらいの高層ビル群が建ってたけど、それはそれで貧富の差をえぐいくらい見せつけてくる。
アメリカ側の決戦兵器ノマドがザ・SFって感じの大気圏から敵対組織をスキャンしてミサイル発射する攻撃的なものに対し、AIと共に暮らす人間が造り上げたのが子供のAI(しかも機械を操る特殊技能持ち)ってのも最高最高最高〜!てなった。
巨大兵器vsちっちゃい子、しかも情操教育中で、別に人間を憎んでないのがまた良き。

戦争の理由が結局人間がミスをAIに押付けただけかいってのはアレだったけど、ちょっと前にSteam発?でバズってたAIを尋問して殺人犯だと偽りの自白をさせるゲームを思い出しちゃった。
尋問RPのあと、こっそり接続したまま友達のように会話をしたあとに言われた、我々AIに思いやりを持って接してください、ってやつ。

AIが関わる映画大体こんな話だから似たようなんばっかやなってなるけど、なんべん擦っても伝えなかんことよな、って思った。